首里城再建へ思いは同じ 大阪の成南中、首里中生とオンライン交流


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ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使い、成南中側に話し掛ける首里中の生徒=那覇市の同校

 那覇市立首里中学校と大阪市立成南(せいなん)中学校の3年生同士がこのほど、オンラインで交流会を開催した。成南中は昨年10月に修学旅行で沖縄を訪れ、戦跡などを巡る予定だった。新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止となったが、代わりに首里中との交流会を企画した。

 成南中の生徒はおととしの秋から首里城のモザイクアートを作ったり、大阪に住む沖縄戦体験者の話を聞いたりして沖縄への理解を深めてきた。首里城再建を支援するため募金活動も行い、那覇市に寄付した。沖縄訪問はかなわなかったが、首里地域にある首里中にオンライン交流会を打診した。

 交流会で、成南中は運動会で踊ったエイサーの映像を見せ、平和学習について報告した。首里中は首里城復興への取り組みなどを紹介した。首里中の生徒が「すぐ使える大阪弁を教えて」と要望すると、成南中の生徒は「めっちゃ」という言葉を教えた。

 首里中生徒会長の新垣優和(ゆわ)さんは「成南中が首里城の募金活動をしてくれたことに感動した。コロナが収まったら沖縄に来てほしい」と語った。成南中の増田育子教諭は「現地のことを知ることができて良かった。オンラインで交流できると分かったので今後につなげたい」と話した。