巨人が那覇にPCRセンター キャンプ関係者向け、他球団やJリーグも


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 プロ野球の読売巨人軍は27日、県庁で会見を開き、春季キャンプ開始に当たってキャンプを安全に行うために、那覇市内に「読売ジャイアンツ・スポーツ健康検査センター」を開設すると発表した。無症状の選手やスタッフ、キャンプを取材するメディア、キャンプ地のホテルやバスなど関連産業の従事者、同じく沖縄でキャンプをするJ1の神戸も対象に、不顕性の感染者をいち早く発見して、クラスター(感染者集団)が発生しないように隔離することを目的としている。

 医療目的ではなくスクリーニングを目的としており、体調に異常のある人は利用できない。それぞれの球団で検体を自己採取してセンターに集める。選手、スタッフなどは午後4時までに検体がセンターに届けば、当日中に判定が可能という。検査能力は1日500件程度で、キャンプの1クールにつき1回の検査を想定している。

 陽性者が確認された場合、提携する医療機関を受診して再度PCR検査を実施し、確定する。

 検査費用は球団やメディアは1検体税抜き3千円。関連産業は1検体同2500円で、団体、法人ごとに受け付ける。

 開設期間は1月29日から4月30日まで。キャンプが終了する3月以降も、大学や社会人などアマチュアスポーツの選手にも利用できるように設定した。

 読売巨人軍の星春海総務本部長は「地元の医療、検査体制に負担をかけない体制を構築し、安全にキャンプを遂行していく」と話した。