日米共同訓練を強行 沖縄県のコロナ自粛要請に応じず2700人参加 金武ブルービーチ


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海浜で訓練を行う米軍ら=28日午前11時5分ごろ、金武町の米軍ブルービーチ訓練場

 在沖米海兵隊と陸上自衛隊は28日、新型コロナウイルス感染症対策の観点から自粛を求める沖縄県の意向に反し、金武町の米軍ブルービーチ訓練場などで共同訓練を始めた。米海兵隊員約2500人に加え、日本側から陸自水陸機動団などの約230人が参加する。水陸機動団を巡っては米軍キャンプ・シュワブへ常駐する案が取り沙汰されている。市民有志がキャンプ・ハンセン前に集まり訓練中止を求めた。

 訓練初日となった28日、ブルービーチでは米海軍のホバークラフト型揚陸艇「LCAC」が浜辺への上陸を繰り返し、軍用車両や人員を陸揚げした。高機動ミサイル砲システム「HIMARS(ハイマース)」も運び込んだ。

 水陸機動団は28日、拠点を置く長崎県佐世保市で海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」に乗り込んだ。今後、沖縄へ向けて移動する。2月1日からブルービーチで着上陸訓練を行う予定だ。他の陸自部隊も1月29日以降、移動を始める。共同訓練は2月6日まで。

 全国的に新型コロナの感染拡大が続く中、陸自は一般市民との接触を最小限にし、部隊が交わる場面を減らしたりするなど、「感染症対策を徹底する」と説明している。