石垣市長が宮古島で接待付き飲食 市長選応援で渡航、石垣島の「自粛」要請期間に


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中山 義隆市長

 【石垣・宮古島】石垣市の中山義隆市長が、新型コロナウイルスの感染拡大を防ごうと市民に対して不要不急の外出を控えるよう呼び掛けていた1月中旬、選挙応援で宮古島を訪れ、市内の接待を伴う飲食店で飲食していたことが1日までに分かった。中山市長は取材に対し「県の緊急事態宣言前のことだ」などとして、問題はないとの認識を示した。

 中山市長によると、1月17日投開票の宮古島市長選に立候補した下地敏彦氏を応援するため同15~17日に同市を訪れた際、15日か16日に入店した。取材に対し、下地氏への支持を呼び掛けるため訪れた複数の飲食店の中の一つだと説明。1時間以上は滞在したという。キャバクラかどうかを聞くと、否定した。

 地元の人が案内し「感染対策をきちんとしているかも確認して出入りした」と述べた。

 石垣市内での新型コロナ感染者数の高止まりを受けて中山市長は1月6日、市民に向けて同7~20日の間は不要不急の外出を控えるよう呼び掛け、島外での飲食などに注意を促していた。12日には県立八重山病院の病床逼迫(ひっぱく)を受け、「状況としては『医療崩壊危機宣言』だ」と強い危機感を示し、不要不急の外出自粛を1月末まで延長した。

 中山市長は取材に対し、来店は県の緊急事態宣言発令前だと強調した。市民に促した島外での飲食の注意については「島外での飲食を伴う会合は控え、仮に飲食した場合、帰島後最低1週間は島の人と会合はしないよう呼び掛けた」と説明した。その上で「それを守って自身は宮古島から戻ってから2週間、市民と飲食をする会合はしていない」と述べた。