琉球料理を新教室で…松本料理学院が建て替え 10代~70代が学ぶ 3月にはカフェも


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松本料理学院の新教室で琉球料理を教える松本嘉代子学院長(左から2人目)=3日、那覇市泉崎の松本料理学院

 那覇市泉崎にある松本料理学院(がなは理恵子代表)はこれまで入居していた建物の老朽化に伴い建て替え、3日から新築の5階建てビルで教室を開いた。1969年に現在の場所で開校し、琉球料理を伝えてきた。建て替え工事を2019年から進め、その間は別の場所で教室を継続してきた。新教室は建物1階に構える。開校から52年目の今年、装い新たに10代から70代の生徒が琉球料理を学ぶ。

 開所初日の3日は、生徒12人が参加。松本嘉代子学院長は「伝統の味を継承したい。味を知ることが継承の第一歩だ」として、田芋のから揚げやその茎を使ったムジヌ汁、チデークニイリチー(黄ニンジンの炒め物)の3品を生徒と作った。

 北中城村から通う知念伽央梨さん(50)は「宮廷に出されていた琉球料理の調理方法をほとんど知らず、学びたかった」と調理にいそしんだ。

 学院では、初心者向け教室「食のいろは科」を土曜日午後2時から開く。沖縄の食文化を学ぶ「琉球料理科」は週3回、水曜日午前10時、同午後2時、土曜日午前10時からそれぞれ開く。3月には琉球料理が楽しめるカフェ「琉球Styleカフェまつもと」も開店する予定。問い合わせは(電話)098(861)0763。