浦添市長選、両選対本部長に聞く 取り組みや手応えは?


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 7日投開票の浦添市長選は、4日から三日攻防に突入した。現職の松本哲治氏(53)=無所属、自民、公明推薦=と、新人で前浦添市議の伊礼悠記氏(38)=無所属=両陣営の選対本部長に、最終盤の取り組みや手応えを聞いた。 (浦添市長選取材班)

最終盤に向けた手応えなどについて語る神田剛選対本部長=3日、浦添市伊祖の選挙事務所
最終盤に向けた取り組みなどについて語る当山勝利選対本部長=3日、浦添市仲間の選挙事務所

<松本陣営>神田 剛氏 経済と生活立て直し重視

 

Q:選挙戦の手応えと最終盤の取り組みは。

 「市長選と市議選のセット戦術で候補者全員の当選に向けて取り組んできた。市議選候補者の皆さんが頑張っているので手応えは十分にある。特に(松本哲治氏の)地元である宮城地域で多くの票を獲得することが重要だ。4年前の選挙と違い、市内企業が一致団結して取り組んでいる点は大きい。松本氏本人はとにかく地域に顔を出すことが一番の仕事だ」

Q:選挙戦の争点は。

 「新型コロナウイルスの影響で疲弊した経済や市民の生活をどう立て直すかが一番の争点だ。政策もコロナ対策を重視している。松本氏は昨年、浦添市医師会と連携してPCR検査センター設置に取り組むなど実績がある。市医師会など各種団体から推薦を頂いている。松本市政を続けてほしいという意思表示だ」

Q:有権者に最も訴えたいことは。

 「将来の街のビジョンだ。沖縄都市モノレールの駅周辺の開発や米軍キャンプ・キンザー跡地利用、西海岸開発のビジョンを訴えていきたい。松本氏は政府とのつながりもある」

Q:若者や無党派層への対策は。

 「SNSを活用しながら、街頭で本人自らがビジョンを訴えることが大事だ。インターネットの活用は4年前の市長選より格段に強化している」

Q:想定する投票率と目標とする得票数は。

 「投票率は60%までもっていきたい。3万1千票を目指している」

<伊礼陣営>当山勝利氏 市民の声聞く政治つくる

 

Q:選挙戦の手応えと最終盤の取り組みは。

 「年末の出馬表明から超短期決戦の中、最初は苦しい展開だったが、今は態勢も整った。当初は子育て世代や高齢者世代からの反応が良かったが、今は全世代から反応が良い。『1週間あればひっくり返せる』と言われるが、1週間分を最後の3日間で取り返す。法定ビラや個人ビラの配布も終わり、今は電話作戦や遊説に集中している」

Q:選挙戦の争点は

 「那覇軍港移設の是非だ。サンエー浦添西海岸パルコシティの目の前が埋め立てられようとしている。伊礼悠記は軍港反対の姿勢を絶対に曲げることはない。地元の民意が反対となれば移設計画は進まない。コロナ対策も争点だ」

Q:政策の特徴は。

 「新型コロナウイルス対策では18歳以下1人につき1万円を給付し、営業時間短縮要請に応じた事業者には12万円を給付する。県や医師会と連携してPCR検査体制も拡充させる。市民の命と暮らしを守る政策をつくる」

Q:有権者に最も訴えたいことは。

 「政府のコロナ対策や与党国会議員の行動で国民の政治不信が高まっている。その政府与党の支援を受けているのが今の市政だ。我々は政府言いなりの市政と対峙(たいじ)しなければならない。伊礼氏は看護師として命と向き合ってきた。市民の声を聞く市政をつくる」

Q:想定する投票率と目標とする得票数は。

 「投票率は65%で、3万3千票の得票を目指す」