不法投棄のごみ山改善に地元が了承 「倉敷環境」4月より処理作業を開始


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
家庭ゴミや粗大ゴミなどが不法に投棄されたままになっている現場=2017年12月16日(当時)

 【沖縄】沖縄市池原に不法投棄されたごみ山の問題で、廃棄物処理免許の取り消しを受けた「倉敷環境」が県に提出した改善計画を、周辺自治会などが4日までに大筋で了承した。計画では2036年3月末までにごみ処理を完了することを示している。倉敷環境は計画に沿い、今年4月から本格的に処理作業を開始する。

 倉敷環境は19年6月、従来8年だったごみ山の解消を15年に延長する改善計画を報告したが、地元の合意が得られていなかった。県は3日、倉敷環境や同社が設立した後継会社「倉敷」、沖縄市、周辺自治会、農業関係者を集めた協議会を開いた。参加者は改善計画をおおむね了承し、基本合意書の調印に向けた最終調整を行うことを確認。県は改善計画に基づき、処理の進捗(しんちょく)や適正な方法で処理されているかを監視、指導する。

 ごみ山は現在、海抜約100メートルで、高さ68メートルまで処理が進められる。廃棄物は建設廃材やがれきなどが多くを占める。分別して処理した後、倉敷が設置したうるま市の管理型最終処分場に運ばれる。廃棄物に混じった土は有害物質などが含まれていないかを確認し、土木資材などに活用するという。