読谷のデイサービス、葛藤の中で営業継続 利用者や家族らからの開所を求める声


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 【読谷】読谷村都屋のデイサービス「活きる家」は、緊急事態宣言下でも感染防止策を徹底して営業を続けている。昨年4月、1回目の宣言時には持続化給付金などの支援もあったことから、3週間の休業に踏み切った。しかし、利用者や家族から「生活のリズムが乱れた」「足腰の筋力が衰えた」との声が相次いだ。新型コロナ流行の第2波以降は3密対策を取りながら開所するようになった。

 代表の島袋孝子さん(44)は「高齢の利用者の感染リスクを考えると休業が望ましい」と考えるが、長引くコロナ禍で収入が減り、家族が働きに出ている利用者も多いという。行政などからの支援金がない中、長期的に休業することは経営的に厳しいとも感じる。

 島袋さんは「さまざまな葛藤はあるが、最優先すべきは高齢利用者が安心して過ごせる場所の確保だ」と強調する。緊急事態宣言が延長されるが「最大限の対策を取りながら営業を継続するしかない」と話した。