浦添市長選 両候補、必勝誓い最後まで


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 新型コロナウイルス感染拡大に伴い、県の緊急事態宣言下での異例の選挙戦となった浦添市長選。一騎打ちとなった松本哲治さん(53)と伊礼悠記さん(38)は地域を駆け回り支援を呼び掛け、7日間の選挙戦を終えた。6日、市内で開かれた両陣営の打ち上げ式には、マスク姿の支持者らが駆け付け、コロナ禍での選挙戦を振り返りつつ、勝利を誓い合った。

(右)打ち上げ式で支持者らとグータッチする松本哲治候補=6日、浦添市の大平交差点 (左)打ち上げ式で支持者らとグータッチする伊礼悠記候補=6日、浦添市のサンエー経塚シティ前

ワンチームで闘い抜く 松本哲治さん陣営

 松本哲治さん陣営は、打ち上げ式開始1時間前の午後3時から、シンボルカラーの緑色の鉢巻きを巻き、上着を着た支持者が大平交差点に続々と集まった。同4時前に松本さんが到着すると熱気は最高潮に。松本さんは交差点の四方で見守っていたマスク姿の支持者に駆け寄り、グータッチを交わした。

 演台に立った松本さんが「ワンチーム浦添で心を一つに最後まで闘い抜こう」と訴えると、支持者は「いいぞ、そうだ」と応え、指笛を鳴らし、拍手を送った。

 選対本部長や国会議員らもマイクを握り、支援を呼び掛けた。次女さくらさん(21)の音頭でガンバロー三唱をした後、松本さんは街頭へ最後の訴えに向かった。


命を守る政治強く誓う 伊礼悠記さん陣営

 伊礼悠記さん陣営の打ち上げ式は午後4時から市経塚のサンエー経塚シティ前で始まった。辺りにはシンボルカラーであるピンク色のスカーフや上着を身に着けた支持者が集まり、間隔を空けて伊礼さんに「頑張れ」などと声援を送った。

 伊礼さんは選挙カーの上に立ち、支持者や行き交う車に手を振りながらマイクを握った。「私は軍港建設を止める。命を守る政治を必ず実現していく」と力強く訴えると、支持者からは大きな拍手が起こった。

 「水の安全を求めるママたちの会」代表の山本藍さんら応援弁士とガンバロー三唱をした後、伊礼さんは支持者に駆け寄り、笑顔でグータッチ。「必勝、ゆうき」の掛け声が上がる中、最後の遊説へ向かった。