沖縄のミャンマー人「共に戦う」クーデター非難声明 那覇に40人以上集結


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軍事クーデターを非難する声明を出した沖縄在住のミャンマー人ら=5日夜、那覇市内(提供)

 沖縄県内在住のミャンマー人らが5日、那覇市内で緊急会見を開き、ミャンマーでの軍事クーデターを非難し、国軍が拘束したアウン・サン・スー・チー氏らの解放を求める声明を出した。クーデターで政権を握った新政府を認めず、「国内で軍部と立ち向かい戦っているミャンマー国民と共に戦うことを宣言する」と訴えている。

 県内には約200人のミャンマー人が暮らしており、5日夜、有志の呼び掛けで留学生や技能実習生、社会人ら40人以上が那覇市内に集まった。新型コロナウイルスの感染防止対策を踏まえ、参加を自粛してもらった人も多くいたという。

 クーデターでは国家顧問のスー・チー氏やウィン・ミン大統領らが拘束された。緊急会見に参加した男性は「僕らは、批判が一切許されなかったかつての軍事独裁政権の時代を知っている。再び民主主義が奪われようとしており、未来の子どもたちに同じ思いはさせたくない」と危機感をあらわにした。

 参加者らは今後も活動を続け、ミャンマー国軍の不当行為に抗議していくという。男性は「クーデターに何一つ妥当な理由はない。県民にもぜひ知ってほしいし、協力してほしい」と語った。