【動画付き】浦添市長3選の松本哲治氏インタビュー 軍港移設「一定の信任得た」自然保護は絶対条件 


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当選から一夜明け、軍港移設や抱負を語る松本哲治氏=8日午前、浦添市役所

 7日の浦添市長選挙で3選を果たした松本哲治氏が8日、報道各社の取材に応じた。那覇軍港の浦添移設について現行計画を受け入れた自身の判断について「一定程度、信任を得た」との見解を示した。軍港の先行返還などに言及した玉城デニー知事の考えを「早急に確認する」とした。

 ―当選した今の気持ちは。また、選挙結果を受けて、軍港問題を巡る判断はある程度、信任を得たと解釈しているか。

 「ほっとした。2期8年間の信任選挙だと言ってきた。選挙で一定程度、信任を得たと思う。軍港をサンエー浦添西海岸パルコシティの正面に造られることを納得できない市民はたくさんいる。だが国や県、那覇市の意向もある中で総合的に判断したということを市民に理解してもらった。少なくとも私の名前を書いた3万人は、一歩譲って全体のために進めようと判断してくれた。引き続き知事や城間幹子那覇市長と協議し、できるだけ環境負荷を軽くし、自然保護に努めることは絶対条件になる」

 ―米軍普天間飛行場の名護市辺野古移設も海を埋め立てての移設だが、県外からは「軍港問題と何が違うのか」という疑問もある。どう思うか。

 「もともと(基地の整理縮小という点で)違いはなかったはずだ。だからSACO合意としてパッケージになったと思う。しかし途中から辺野古だけが特別扱いになった。多くの方は、浦添(軍港問題)をもう一つの辺野古にするわけにはいかないという思いが根底にあり、私の名前を書いたと思う」

 ―那覇軍港は遊休化しており移設は不要だとの指摘もある。

 「那覇市にある施設なので、知事と那覇市長に『どう思うか』と問うべきだ」