時短営業「協力金」支払いに大幅遅れ 沖縄県の作業進まず支給3%どまり


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 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、県が飲食店と遊興施設に要請している営業時間短縮(時短)について、要請に応じた店舗に対する「協力金」の支払いが大幅に遅れている。県は協力金の交付要綱などで、支払い時期を「(申請から)最短で2週間程度」と明記していたが、5日までに申請があった5023件のうち、支給を終えたのは約3・04%の153件にとどまっている。

 県は「時短要請の対象エリアの拡大や期間の延長によって、事務体制の構築が遅れた」と理由を説明。事務体制や申請方法の改善により、週内には1千件以上の振り込みが進むと見通しを説明した。
 支給が遅れているのは那覇市、浦添市、沖縄市を対象とした第1弾(実施期間・昨年12月17日~1月11日)と、宜野湾市、名護市を対象とした第2弾(昨年12月25日~1月11日)。
 県によると、いずれも書類による申請を受け付けているが、支払い要件に適合するのかを審査したり、振り込みのために書類をデータ化したりする作業に時間がかかっていた。県によると、受け付けた申請のうち、1794件は審査が完了し、振り込みに向けた作業を進めている。
 県は8日に、沖縄本島5市と宮古島市、石垣市も対象に加えた第3弾(1月12日~1月21日)、県独自の緊急事態宣言の発出に伴い、県内全域が時短要請の対象となった第4弾(1月22日~2月7日)の申請受付を新たに開始した。第3弾、第4弾の対象店舗については、10日からインターネットでの申請も可能となる。電子申請用のページは県中小企業支援課のホームページなどで公開する。
 県の担当者は「支払いが遅れたことで、事業者から問い合わせや苦情が多く寄せられた。今後は電子申請によって事務効率化を進め、スピードアップを図っていきたい」と述べた。