沖縄の1月コロナ感染、最悪の2160人 年末年始や成人式が影響


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 沖縄県衛生環境研究所は10日、県内で新型コロナウイルスの感染が再び拡大した昨年7月以降の発生状況に関する分析結果をまとめた。1月の感染者数は2160人で、それまでのピークだった昨年8月(1708人)より400人以上多かった。会食の機会が増加した年末年始や、成人式があった3連休の数日後に発症する人が急増し、感染拡大の傾向が顕著に表れた。

 1月の感染者2160人のうち、接待を伴う飲食や会食が感染源と推定されるのは、少なくとも635人を確認した。年末年始は飲食店以外の自宅・知人宅での感染が目立った。帰省者との食事会などが開かれ、10人規模のクラスター(感染者集団)も発生した。1月中旬には成人式後の飲み会を通じた感染が急増。同月は新成人に相当する年齢の感染者が100人以上出ている。

 会食や若者を通じて家族内、高齢者へと感染が広がるパターンも多く確認された。県が独自の緊急事態宣言を出した1月後半は、会食を通じた感染は減少したものの、高齢者の感染や施設でのクラスターが相次いでいる。県の糸数公保健衛生統括監は「現在は時短要請中だが、(解除後に)同じパターンで高齢者が重症化することを繰り返してはならない」と述べた。