選択的夫婦別姓の実現に「全力で」 沖縄選出2議員が法曹界の声明受け決意


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慶応大の犬伏由子名誉教授(左端)と立命館大の二宮周平教授(左から2人目)から、選択的夫婦別姓制度の早期実現に向けた共同声明を受け取る伊波洋一参院議員(同3人目)と高良鉄美参院議員=10日、東京

 【東京】県選出の国政野党議員でつくる「沖縄の風」の高良鉄美、伊波洋一両参院議員は10日、選択的夫婦別姓制度の早期実現を求めた法曹関係者の共同声明を受け取った。声明には同日までに1060人の法学者、弁護士が賛同しており、2人は「制度の実現に全力で取り組む」などと決意を述べた。

 政府の第5次男女共同参画基本計画案が昨年12月、当初案に入っていた「選択的夫婦別氏(姓)」の文言が削除されて閣議決定されたことを受け、立命館大学の二宮周平教授や慶応大学の犬伏由子名誉教授らが、全国の法学者や弁護士にメールなどを通じて賛同を呼び掛けた。昨年12月25日から呼び掛けを始めた。

 二宮、犬伏両氏から署名を受け取った伊波氏は、「結婚の在り方が多様化する中で計画案は世論の流れに逆行している」と力を込めた。高良氏は、東京オリンピック(五輪)・パラリンピック大会組織委員会の森喜朗会長による女性蔑視発言を引き合いに、「選択的夫婦別姓の問題とも通じる。制度を実現するべく全力で取り組んでいく」と述べた。