豊原誠さん夫婦は釣りに行くにも2人で出掛ける機会が多い。仲の良い夫婦だ。2月5日も夫婦でイカを狙って西洲海岸に昼すぎから出掛けた。ウルトラライト用のルアー竿でエギを投入して1投目から魚らしきアタリがあり、2投目もアタリはあるがエギに乗らなかった。これは魚ではなくクブシミかと思ってアタリがあっても着底させたままで、イカがエギを抱くのを待った。
エギがゆっくりと沖に向かって引いたので、勢いよく竿を上げて掛けようとしたが、またしても針が外れてしまった。4回目も失敗し、5回目の投入でイカがしっかりエギを抱くのを待って、竿を上げてアワセると今度はしっかりと針に掛かった。掛かったイカはこれまで経験したことのない強い引きで、柔らかめの竿は満月のように曲がって、リールからはギィー、ギィーとラインが出て行った。
ラインを巻いては引き出されること10分、イカを引き上げるためのギャフを車に忘れていたのを思い出し、同行した奥さんに取ってきてもらった。これまでにない引きを奥さんにも味わってもらおうと、奥さんにバトンタッチ。奥さんもイカの強い引きに大興奮。ヒットしてから15分近くかかって浮いてきたのはクブシミではなくて、見たことのない大きなアオリイカだった。“夫婦愛”で釣り上げたアオリイカは2・77キロの特大サイズだった。
(おきなわ釣り王国社・仲栄真修)