浦添5人死傷事故 ダンプ運転手が走行中意識不明か 速度超過可能性


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 11日に沖縄県浦添市の国道330号伊祖トンネル付近でダンプカーが中央分離帯を乗り越え鉄柱を倒壊させるなどして、親子2人が死亡した多重事故で、中央分離帯を乗り越えた10トンダンプカーの男性運転手(60)が事故直前に意識不明となっていた可能性があることが13日、捜査関係者への取材で分かった。目撃者などによると、10トンダンプカーは伊祖トンネル内を走行中に歩道のある左側へ寄り、トンネルを抜けた後、縁石に衝突。その後、中央分離帯のある右側に寄っていく様子が確認されている。

 捜査関係者によるとダンプカーは西原町の工場を出た後、宜野湾市の我如古交差点から国道330号を走行し、南下していた。事故現場近くの防犯カメラなどには周辺の車両よりも速い速度でダンプカーが走行している様子が確認できることから、事故発生時は法定速度を超える速度超過の状態だった可能性が高いという。浦添署は事故現場周辺の防犯カメラ映像やドライブレコーダーなどの映像分析を進めるとともに、ダンプカーの整備状況などの捜査を進めていく方針だ。

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