「アジサイの里」1万株で公園を囲もう 沖縄・南桃原の自治会が計画


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「傾斜地をアジサイで埋め尽くします」と計画する老人会の代表ら=3日、沖縄市の南桃原公園

 【沖縄】沖縄市の南桃原自治会(島袋由香会長、約5千人)では、今月から1万株のアジサイ園づくりに取り組んでいる。その一環として区民に「あじさい一鉢運動」で苗の提供を呼び掛けたところ鉢植えの苗が公民館に次々届けられ、反響を広げている。

 同区は「ちょうの舞う自然豊かな地域(まち)」づくりを掲げ、積極的な環境美化活動で知られる。

 1万株のアジサイ園は、公民館に隣接する市管理の南桃原公園をぐるりと囲う区有地600平方メートル余の敷地に計画。既に傾斜地には3年前、20本余の桜が植栽されて今年から花を付け始めている。

 計画の中心を担っているのは区老人会(山内盛宏会長)、南桃原ちょう愛好会(森山政和世話人)、チャリティーカラオケ実行委員会(山田親市会長)。森山世話人は「傾斜地なのでアジサイの植栽は土留めになる。来年には一部、開花が楽しめるのではないか」と期待を膨らませる。

 先行して遊歩道づくりにも着手した。市も全面協力するという。また、自治会の賛助会員である区内の事業所、店舗からの苗購入資金の寄付や、区出身者の協力にも期待を寄せる。

 島袋会長は「アジサイ園の整備後は開花時期に合わせて伝統行事や各種イベントを企画し、区民の交流の場として地域の活性化につなげていきたい」と言葉を弾ませた。 (岸本健通信員)