「深い悲しみ」遺族がコメント 沖縄・浦添多重事故 


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路肩に残ったダンプカーのものと見られるタイヤ痕=14日、浦添市

 11日に沖縄県浦添市の国道330号伊祖トンネル付近でダンプカーが中央分離帯を乗り越え鉄柱を倒壊させるなどして、那覇市の女性(26)と息子(1)の親子が死亡した多重事故で、遺族が15日、県警を通じて報道各社にコメントを寄せた。「大切な家族を失い、深い悲しみを受けています。事故原因等についても警察の方で捜査中でありますので、今は捜査の状況を見守りたいと思います」などとつづった。

 事故現場周辺には同日も家族連れなど多くの人が花束を手に訪れ、手を合わせていた。

 事故を巡っては、国道330号を那覇市向けに直進してきたダンプカーが、浦添市の伊祖トンネル付近で蛇行し、道路左側の縁石に接触。その後、進行方向を中央分離帯向けに変え反対車線に進入した。事故現場付近の路肩には、約10メートルにわたりダンプカーのものとみられるタイヤ痕が残っていた。

 県警は、ダンプカーの男性運転手(60)の回復を待って話を聞く方針。現場周辺の防犯カメラやダンプカーの近くを走行していた車のドライブレコーダーを科学捜査研究所に送り、事故当時のダンプカーの走行速度などを検証する。ダンプカーのメーカーや陸運局と連携し、車体の整備状況や、事故当時、車体に何らかの不具合が発生していなかったかなど詳しく調べを進める方針。