沖縄県議会、米軍機の低空飛行に抗議決議 全会一致で政府や米側に


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米軍機の低空飛行の即時中止などを求める抗議決議と意見書を全会一致で可決した沖縄県議会2月定例会本会議=16日、沖縄県議会

 慶良間諸島や国頭村の辺戸岬周辺などで米軍機の低空飛行が相次いで確認されている問題で、沖縄県議会は16日開いた2月定例会本会議で、米軍機の低空飛行の即時中止や日米地位協定の抜本改定を求める抗議決議と意見書を全会一致で可決した。米軍基地関係特別委員会の委員は19日にも沖縄防衛局や在沖米総領事館など関係機関を訪れ、決議、意見書を手渡す。

 米軍機の低空飛行を巡っては昨年12月と今年1月に慶良間諸島周辺で目撃されたほか、今月4日には辺戸岬周辺でも確認された。

 県議会軍特委は1月14日に飛行中止などを求める委員長声明を出し、防衛局などにも飛行中止を要請していた。

 決議・意見書では、米軍機の低空飛行により「県民の不安と懸念は一層強まっている」と批判し、度重なる米軍航空機の低空飛行に厳重に抗議すると訴えた。

 宛先は、決議が駐日米国大使や在日米軍司令官などで、意見書が首相や外務大臣、防衛大臣など。