一クラス35人学級を中3まで拡大 公立小中の全学年で実現 県教委


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 沖縄県教育委員会は、きめ細かな指導を目的に、今年4月から1学級当たりの上限人数を35人とする少人数学級を中学3年まで拡大する方針を決めた。人件費など必要な経費を2021年度予算案に盛り込み、16日開会の県議会に提出した。

 県内では既に中学1年以下で35人学級を実施している。中学2年と3年に拡大することで、県内の公立小中学校の全学年で少人数学級が実現する。

 県教委によると中学3年までの35人学級拡大は市町村教育長会からの要望もあり、検討してきた。県教委はこれまでも少人数学級の導入を進めており、02年度から小学1年の35人学級を実施。その後、低学年から段階的に拡大し、18年度からは小学校の全学年を35人学級にした。

 さらに小学1年は08年度から、小学2年は09年度から30人学級を実現している。中学は14年度から1年生で35人学級を実施している。