ルーキーイヤーで3試合に登板し、1勝1敗と好発進したオリックスの宮城大弥(19)=興南高出=は「1軍定着」を掲げ、懸命に汗を流している。 (上江洲真梨子)
実戦初登板となった12日の紅白戦では、148キロの直球を披露し、上々の仕上がりをアピール。カーブを織り交ぜ1回を1安打、2三振で締め「割と良い球を投げられたので継続していきたい」とうなずいた。
決め球のスライダーに加え、カーブの調子も上がり「三振が取れた。順調に来ている」と制球力の向上も実感している様子。ただ「(まだ調子は)5割くらい。より精度を上げていく」と自らを引き締める。
配球については「左右の打者関係なく、アウトコースの変化球や直球を意識して投げている」という。内外を突くコーナーワークと精度の高い変化球を交ぜた、理想のピッチングの習得を常に意識している。紅白戦では、右打者のインコースを突く球もきれいに決まり「継続して磨きたい」と納得の表情だった。
昨季はウエスタン・リーグで6勝を挙げ、最多勝利賞を受賞。1軍での先発ローテーション入りなど、さらなる活躍が期待される今季は「まずは(好不調の)波を減らし、1軍定着を目指したい。沖縄の応援も力にして頑張っていきたい」と決意する。戦力の柱へとなるべく、感覚を研ぎ澄ませていく。