村公認Vチューバーの不適切投稿で中城村長が謝罪 「認識不足」と運営の不備認める


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中城村公認Vチューバ-に関して浜田京介村長が謝罪する村議会の全員協議会=15日、同議会

 【中城】中城村公認バーチャルユーチューバー(Vチューバー)「琉花(るか)」がツイッターで不適切な内容を投稿した件に関し、村議会は15日、全員協議会(全協)を開いた。琉花の活動が村に不利益を与えたとして、事業の中止を村へ求める意見があった。全協に出席した浜田京介村長は、ツイッター上で発信された表現の線引きについて「認識不足」と運営の不備を認めた。

 琉花の活動事業を盛り込んだ補正予算は、昨年7月21日の臨時議会で全会一致で可決されていた。村議には「(可決した)村議会も同罪」と批判も寄せられたという。全協では村議から「予算が上がった時に丁寧な説明をしてほしかった。われわれも事態を予想できない」「(委託)業者に事業を丸投げしていたのが問題」などの意見があった。

 浜田村長は冒頭「皆さんに迷惑を掛け、恥ずかしい思いをさせた」と謝罪。琉花の今後の活動について「いったん休止し、(インターネットの状況に詳しい)専門家の意見を聞きながら検討したい」と述べた。

 琉花の活動が休止する一方、妹であるVチューバー琉海(るみ)が自由に情報発信していたことについて、村議から疑問の声もあった。村の仲村武宏産業振興課長は琉海について、村の事業とは別に業者が単独でやっていると説明した。