アーサ畑で磯の香体験、学童クラブの子歓声 久米島漁協が招く


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アーサの収穫体験の様子=13日、久米島町銭田の銭田漁港横のアーサ畑

 【久米島】久米島漁業協同組合は13日、子どもたちにアーサに触れてもらおうと、銭田漁港横のアーサ畑で風の帰る森学童クラブの子どもたちを招き、アーサの収穫体験をした。

 今期のアーサは色合いもよく豊作。学童クラブの子どもたちは、普段は学校給食や食卓などでしか口にしないアーサを実際に手作業で収穫した。普段はアーサ畑に行く機会がないため、壮大なアーサ畑を前に驚いていた。

 久米島漁協の譜久里長徳さんは「今回のイベントで子どもたちに漁協の仕事の体験を通して、漁業に関心を持ってもらいたい。未来の貢献者づくりも目指している」と語った。

 久米島は今年アーサ養殖6年目で、昨年は10トン前後の収穫だったが今期は12トンの収穫ができると予測している。同漁協の田村圭介さんは「今年はコロナ禍の影響でアーサの売れ行きが伸びていない。それに伴い、漁協は品質にこだわり、良いランクのアーサの出荷に力を入れている。アーサの育成を昨年よりもよくするため、手入れの徹底、育成監視に重点を置いたため、品質の良いアーサが育った」と話した。

 久米島漁協は、今後はユーチューブでイベントも実施する予定。一般家庭に「より良い久米島の海の幸を届けたい」と、時代に合わせたやり方でアーサをアピールしていく。
 (山口英憲通信員)

アーサの収穫体験の参加者ら