「性の多様性理解を」浦添市がガイドブック 学校、職場での支援を紹介


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浦添市が作成した「性の多様性を尊重するガイドブック」とポスター=2月12日、浦添市安波茶

 【浦添】誰もが自分らしく生きられる社会をつくろうと、沖縄県浦添市はこのほど、「性の多様性を尊重するガイドブック」を作成した。LGBTなど性的マイノリティーに関する基礎知識から職場での取り組みまで、具体的な事例やイラストを交えて紹介。担当者は「1人でも多くの人に手に取ってもらい、性の多様性に理解を深めてほしい」と期待している。

 同市は2017年1月に「レインボー都市うらそえ」を宣言し、性の多様性を尊重するまちづくりを目指している。その一環として今回、ガイドブック500部とポスター200枚を作成した。予算は41万8千円。

 ガイドブックはA5判で全22ページ。「からだの性」「こころの性」といった性の要素を絵の具で表現するなど、基礎知識を分かりやすく説明。性的マイノリティー当事者の困りごとなど体験談も紹介し、学校や職場での支援事例も挙げている。同市安波茶の市民協働・男女共同参画ハーモニーセンターで配布するほか、市のホームページからもダウンロードできる。ポスターは市内の公共施設に掲示する。
 (真崎裕史通信員)