のんきポップで行こう…名桜大出身バンド「こころとことば」が奏でる日常


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「こころとことば」の(左から)シンバ(ギター)、心花(ボーカル・ギター)、Eiki(ベース)、ふっさん(ドラム)(提供)

 日常のかけがえのない瞬間を歌詞に乗せ、透明感のある温かい歌声とメロディーを奏でる4人組ポップバンド「こころとことば」。メンバーは名桜大学の音楽サークル出身のOBシンバ(ギター)とふっさん(ドラム)、今春卒業する心花(しんか)(ボーカル・ギター)、3年生のEiki(ベース)。楽曲は心花が作詞作曲し、全員で編曲する。

 もともとシンガーソングライターのカネコアヤノのコピーバンドとして活動していた。2019年12月、イベントでの出演をきっかけにバンド“こころとことば”が生まれた。学園祭やライブの出演を重ねていき、メンバーにふっさんが加わった昨年9月、初のEP「emanon note」を発売した。

 ジャケット写真はカメラ好きの心花が残波岬を撮影した。歌詞は日常や旅先で感じたことなどを、聞き心地良くつづる。「誰かのためにではなく、自分のために書いている」

ファーストEP「emanon note」。「toi toi toi」など全5曲収録

 制作期間はコロナの自粛期間と重なり、音楽とより向き合う時間になった。音楽配信サービスで配信を始めると予想以上に反響が得られ、タワーレコードでのCD発売が決まった。ライブの出演依頼が増えていったという。

 「音楽に対して周りの目を気にしすぎず、自分たちが楽しく音楽をやりたい」と口をそろえる。楽しみながら音楽をすることを“のんきポップ”と名付けた。シンバは「ミュージックビデオや収録などできることは自分たちでやり、ホームメイド感を出していけたらいいな」と笑顔を見せた。

 春にシングル曲をデジタル配信予定。ミニアルバムに向けて新曲を制作中。3月12日には那覇市のライブハウスOutput(アウトプット)で開催される「Output 9th ANNIVERSARY 金曜日のナイトクラブ」に出演する。「emanon note」は全5曲収録。価格は税込み1100円。