県中学テニス新人大会 男子は高江洲、女子は沖縄東が頂点


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 テニスの第20回県中学校新人大会が20日、那覇市の奥武山運動公園テニスコートで行われ、男子団体は高江洲が2―1で首里を破り優勝した。女子団体は沖縄東が2―1で具志川東を下し、頂点に立った。


重圧負けず一丸勝利 高江洲

男子団体決勝ダブルス 高江洲―首里 素早く打ち返す高江洲の藤井拓人(手前)と中村玲王ペア=20日、那覇市の奥武山公園庭球場(喜瀬守昭撮影)

 決戦のダブルスはタイブレークまでもつれ、高江洲ペアが粘り勝ちした。主将の藤井拓人は「勝たないといけないという重圧が大きかった。去年のこの大会で首里に負けていたので、勝つことができてほっとした」と涙目で勝利の味をかみしめた。

 シングルスの森根秀人が圧勝し、ダブルスの澤岻匠也・立津陽向が破れ1―1。勝負はダブルスの藤井・中村玲王に託された。中村がスピンサーブで崩し、藤井がボレーで得点を奪う作戦だった。

 序盤でリードするも追い付かれ、競り合う展開が続きタイブレークへ。勢いに乗って5―1とリードしながらも、ミスが重なり6―5まで迫られた。藤井は「いいコースへ打ち込もうと意識し過ぎた」とレシーブオーバーでの失点が目立った。長時間の試合で集中力勝負となる中、最後は相手のサーブミスで勝利を手にした。

 中学からテニスを始め、成長著しい中村は「サーブが好調で楽しめた」と胸を張った。澤岻誠之コーチは「中村が丁寧にサーブを決め、藤井も頑張ってくれた。全員でつかんだ勝利」とたたえた。

 (大城三太)


粘りのプレー 中部対決制す 沖縄東

女子団体決勝ダブルス 沖縄東―具志川東 力強いバックハンドで打ち返す沖縄東の中山華(左)と悦妃良ペア

 中部勢対決となった決勝を沖縄東が制した。川平実乃・平良彩笑がダブルスを落としたものの、シングルスの山田星暉が粘り強いプレーで次につなげた。左右への揺さぶりや、ネット手前に落とすショットで得点を重ねた。追い付かれて競り合う場面では「自分からミスしないように心掛けた」と確実に相手コートへ打ち込み、ミスを誘い出した。

 悦妃良・中山華は安定したプレーで相手を寄せ付けず、チームに勝利を呼び込んだ。悦は「ライバルに勝ててうれしい」、中山は「あきらめず粘るプレーができた」と満面の笑みを見せた。