歩みを止めず前へ進み続ける 下地イサムが新曲「アルクトメナイ」に込めた思いとは


この記事を書いた人 Avatar photo 田吹 遥子
自粛期間中に録音やマスタリングなどすべて自作で制作した下地イサムの新曲「アルクトメナイ」(アライズ提供)

 宮古島出身のシンガーソングライター、下地イサムが約2年ぶりのシングル「アルクトメナイ」を1月30日、配信リリースした。新曲には歩みを止めず前へ進み続けようと励ます自分自身への“約束”をアコースティックギターの音色に乗せて歌う。下地に新曲に込めた思いを聞いた。  (聞き手・田中芳)

―制作期間を振り返って。

 「コロナ禍で仕事がなくなり、正直大変だなという気持ちがありながらも、その根本的な思いを音楽にしていなかった。やっぱり励ますような歌をやるべきだと思った。メロディーができて、今の自分の気持ちを素直に当てはめていくとすらすらと歌詞が出てきた。制作時期は第3波が来る前の9月ごろ。いつになったらトンネルの出口が見えるんだろうと、そういう気持ちが強くなっていた」

―新曲で意識したことは。

 「頑張ろうというよりも、きついよねってみんなで言い合うのも良いなと。苦しんでいる業種の人たちの痛みをみんなで分かち合う気持ちになるような。お互いをお互いに思いやっていく感じに、自然とそうなるイメージで制作した。自分を励ます歌ではあるが、(誰かを)元気づけるという気持ちは全然ない。止まらない、諦めないという気持ちを共有できたらいいと思っている」   

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