無敗牛同士が激突! イーグル王vs古堅モータース 28日にうるま市で「丑年大闘牛」


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 【うるま】昭和48年生の丑年生まれ月大闘牛大会(主催・勢頭、古堅、与勝、胡屋、石川、伊波、北部、宜野湾闘牛組合、共催・琉球新報社)が28日午後1時から、うるま市石川多目的ドームで開かれる。

 注目のシーの一番は、次期沖縄全島一候補牛の筆頭に挙げられているイーグル王と古堅モータース☆白龍が挑戦権を巡って激突する。シーの二番は、沖縄中量級全島一牛を狙う東山カキヤー☆大芽號と黒獣王の無敗牛同士の熾烈(しれつ)な争いに注目。取組は全部で10組、20頭の猛牛が登場する。前売り券は、屋良闘牛ビデオ、国栄ビデオ、キャッスルハイランダー、まんぷく食堂で販売。なお、中学生、高校生は当日券を販売する。

6連勝無敗の猛牛、イーグル王
3連勝無敗の若手有望牛、古堅モータース☆白龍

 

 ■(シーの一番)イーグル王×古堅モータース☆白龍

 イーグル王は、湾曲して鋭く尖(とが)った角を武器に強烈な掛け技から一気に腹取り攻撃を繰り出す6連勝無敗の猛牛だ。2017年元日の新春北部闘牛大会での琉仁白金戦が初戦。対戦牛の琉仁白金を強烈な腹取り速攻で圧倒。以来、白龍パンダ、大勝藤虎、それいけドラゴン、武捷龍、風神ガン太を撃破。とりわけ、昨年1月に行われた新春華大闘牛大会では、全島大会出場経験豊富な強豪牛風神ガン太を得意の腹取り速攻で撃破する活躍で一躍注目を集めた。現在破竹の6連勝で絶好調だ。

 

 相対する古堅モータース☆白龍は、恵まれた体格と長くて鋭く尖った角を使っての掛け技からの腹取り攻撃を繰り出す3連勝無敗の若手有望牛だ。初戦は、2016年10月に行われた読谷村むら咲むら祭り闘牛大会。カンカン金龍をわずか1分余で撃沈する活躍。その後、常勝会赤城、龍力王を破り成長著しい期待のホープだ。特に印象に残っているのは、2019年の第4回弥生闘牛ダービー大闘牛大会で龍力王を強烈な腹取り攻撃で撃破したのが象徴的だった。

 

 沖縄闘牛界で次期全島一候補牛として闘牛ファンの注目を集めている有望牛同士の激突に注目。 

 

■(シーの二番)東山カキヤー☆大芽號×黒獣王

 東山カキヤー☆大芽號は、左右の角が上向きと下向きのアンバランスになっている。いわゆる闘牛用語ではヒーゲー角と言われている。掛け技からの腹取り速攻が得意。昨年1月の新春華大会が初戦。対戦牛の南星武虎に勝利しての白星スタート。2戦目は、昨年11月15日の第113回秋の全島大会で南魁龍と激突。得意の掛け技で南魁龍を圧倒しての白星。目下2連勝無敗。

 

 一方の黒獣王は、闘牛界屈指の鋭く尖った角を武器に強烈な割り技を放つ徳之島産の強豪牛だ。当地では、2018年10月の徳之島全島大会が初戦。デビュー戦でチビクロに初勝利。以来、茉也虎三男坊、大虎嵐を撃破。徳之島3連勝。これを機に沖縄遠征。沖縄初戦は、昨年12月の具志川大闘牛大会での田空羚睦戦。強烈な割り技で強豪牛の田空羚睦を一蹴しての勝利。沖縄と徳之島を含む通算戦歴は4連勝無敗。

 

 掛け技牛と割り技牛との対決に注目が集まりそうだ。

 (平川康宏通信員)