「翁長前知事の理念継承していない」自民・照屋守之氏が県議会で玉城知事に持論


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県議会

 24日の県議会代表質問で、照屋守之氏(沖縄・自民)は、那覇港湾施設(那覇軍港)の移設が争点となった浦添市長選を巡り、自身は移設を容認しながら移設反対を掲げた候補者を応援した玉城デニー知事の対応について「オール沖縄をつくった翁長雄志前知事の理念を継承していないのではないか」などと持論を展開した。

 照屋氏は、当初のオール沖縄は辺野古移設反対で一致し、その他の政策は「腹八分」として翁長知事の判断に委ねていたと述べた。「いつのまにか政党の主義主張が前面に出てきた」などと変質を主張した。これに玉城知事は「浦添市長選はこれまでも建白書の実現などオール沖縄の枠組みの中で共に取り組んでいただける方を支援してきた。翁長前知事の考えと変わらない」と述べた。

 照屋氏は自民県連の重鎮だった故翁長氏と一時行動を共にし、オール沖縄勢力結集の出発点となった建白書の実現に取り組んだ。同氏は「玉城知事は(軍港移設を)進めたいが支持政党が駄目だと言う。翁長前知事ならばそういうことはさせなかった」と強調した。