夫婦別姓選べる社会に 実現へ県内で任意団体 悩み、語り合う場も提供 


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選択的夫婦別姓・陳情アクション沖縄の共同代表を務める眞鶴さやかさん(左)と砂川智江さん=那覇市

 結婚時に夫婦が同姓になるか、別姓でいるかを選べるようにする「選択的夫婦別姓制度」の実現に向け、県内の有志が任意団体「選択的夫婦別姓・陳情アクション沖縄」を設立した。愛着ある姓を泣く泣く変えた女性や、夫が妻の姓にした夫婦、別姓での結婚を望む女性らが会員に名を連ねる。「それぞれの夫婦が望む通り、別姓も選べるようになってほしい」と、活動を始めている。

 「できることをやりながら、仲間も増やしていきたい」。今年1月、「陳情アクション沖縄」共同代表の眞鶴さやかさん(34)=うるま市=がビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」でのオンライン会議で、メンバーに訴えた。

 自身の結婚の際、姓の問題に直面した眞鶴さん。2018年に全国の有志で構成する「選択的夫婦別姓・全国陳情アクション」に加わる。19年8月に選択的夫婦別姓の導入を促す意見書を国に出すよう求める請願書をうるま市議会に提出し、請願は同年10月、賛成多数で可決された。

 20年11月には全国陳情アクションのメンバー砂川智江さん(43)=沖縄市=とSNSでつながり、県内の機運を高めようと同年12月に陳情アクション沖縄を立ち上げた。共同代表には眞鶴さんと砂川さんが就いた。

 現在のメンバーは10人。今後、各地の議会への陳情や請願の提出、勉強会の開催を予定する。砂川さんは「結婚後の姓の選択は女性だけでなく、夫婦2人の問題。この問題を発信することと、法制化に向けた働き掛けを両輪でやっていきたい」と意気込む。

 会が活動の核の一つに位置付けるのが、姓に関する悩みを抱える人たちが思いを語り合う場の提供だ。「うみなーくcafe」と銘打ち、毎月第2水曜と第4日曜に実施している。

 「うみなーく」は、うちなーぐちで「安心」を意味する。次回は28日午後2時から、那覇市の県男女共同参画センターてぃるるで行う。問い合わせは陳情アクション沖縄、メールアドレスは、chinjoaction.okinawa@gmail.com
 

(前森智香子)

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