弁当で飲食店と医療従事者を支援 コロナ禍のフードロス軽減 ツボデリ沖縄がプロジェクト


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 沖縄県那覇市で飲食デリバリーサービス「ツボデリ沖縄」を展開するツーボックス(坪香宏貴代表)は、新型コロナウイルスで打撃を受けている飲食店を支援しようと、支援金を募り、飲食店の弁当を医療従事者に届ける取り組みを始めている。3月7日までの間、飲食店のフードロスを軽減しつつ、感染症対策の最前線に立つ医療従事者を支援する。

 「同じ釜の“Bento(弁当)”を食べて医療従事者を支えよう」と銘打たれた取り組みは、医療従事者向けの宿泊・保育サービスをしているNPO法人ゆいゆいプロジェクト(阿毛裕理代表)と共同で、今月15日から実施している。

 支援金千円を「1Bento」の単位として、10Bento(1万円)の支援で医療従事者に九つの弁当、支援者に一つの弁当を飲食店が配達する仕組み。2月15日から始まった取り組みには県内外から支援が寄せられ、25日現在で17の個人や団体から63万円の支援金が寄せられている。

 ツーボックス沖縄支社の竹内学支社長は「緊急事態宣言で時短営業となった飲食店が仕入れた食材を無駄にしたくないとの思いから、取り組みを始めた。少しでも飲食店、医療従事者の力になりたい」と語った。

 支援の申し込みは、ゆいゆいプロジェクトのホームページで申し込める。

飲食店と医療従事者を支援するプロジェクトを立ち上げた飲食デリバリー「ツボデリ沖縄」のスタッフら=25日、那覇市前島