那覇空港に常設の診療所を検討 沖縄県、空港ビル運営会社と協議 採算面で課題も


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 県議会2月定例会の代表質問最終日となった26日、4会派の計5氏が登壇した。宮城力企画部長は、那覇空港内に常設のクリニックを設置する方向で、那覇空港ビルディング社(NABCO)と協議していると説明した。ただ、採算性の面で課題があるとし「他空港の状況を確認するとともに、ビルディング社とニーズの掘り起こしなどについて意見交換しながら、課題の解消に向けて連携して取り組んでいく」と述べた。平良昭一(おきなわ)、上原章(公明)、大城憲幸(無所属の会)の3氏への答弁。

沖縄県議会(資料写真)

 糸満市米須での土砂採取を巡り、県が業者からの開発の届け出を審査している件で、松田了環境部長は国立公園の基準を参考に、県として採掘を禁止する措置命令を出すかどうか判断する考えを示した。

 国立公園は国管理だが、沖縄戦跡国定公園内の米須区域は国定公園で、県管理のため県が判断できるという。国立公園の基準では、地表から順々に掘っていく露天掘りでの採掘や土砂採取について、稜線(りょうせん)の著しい改変を伴う場合など、風景の保護に必要と認められる場合、措置命令などを行うが、露天掘りでない採掘が著しく困難な場合は基準は適用外になるという。瑞慶覧功氏(てぃーだネット)の質問に答えた。

 浦添市長選で再選した松本哲治市長が、米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の浦添市への移設に向けて、玉城デニー知事と城間幹子那覇市長に改めて移設に関する考えを聞く目的で、協議の開催を申し込んでいる件で、県は応じる意向を示した。金城賢知事公室長は「3者会談日程について県議会や両市議会の日程などを踏まえ調整をしている」と述べた。平良氏への答弁。