プロバスケットボールBリーグ1部の琉球ゴールデンキングスは27日、富山市総合体育館で富山グラウジーズ(東地区4位)と今季第38戦を行い、67―85で敗れた。連勝は8で止まった。通算成績は28勝10敗となったが、西地区首位はキープしている。2位三河が勝利し、自力優勝の可能性が復活したため、キングスのマジックナンバーは消えた。リーグ1位の平均得点を誇る富山に対し、前半は11点ビハインドで食らい付いていたが、第3Qで一気に突き放された。次戦は午後1時5分から同体育館で富山と対戦する。
攻撃力リーグトップに完敗
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リーグで2番目に少ない平均失点を誇るキングスに対し、平均で90点近い得点を挙げるリーグ1位の攻撃力を備える富山。軍配はインサイドを中心に得点を重ね、キングスの守りを崩した“矛”に上がった。
勝負の分かれ目は第3Q。富山は210センチ、138キロの巨漢センター、ジョシュア・スミスや宇都直輝のドライブでインサイドを攻め立てる。点差を縮めたいキングスは1対1の守りで強度を上げるが、守備が収縮したところで3点弾も効率良く決められ、最大22点差まで広げられた。
インサイドの劣勢は攻撃でも現れる。2、3人に付かれることも多いジャック・クーリーがスミスに1対1で守られ、ボールの流動性が限定的に。反撃の糸口をつかめず、タフショットを強いられ続けた。
完敗に「すごく悔しい」と唇をかむ岸本隆一。「次戦で自分たちの姿を取り戻す。最近こういう状況はなかったので、チームとして化けるチャンスだ」と守りから流れをつくるキングスのバスケを見つめ直す。
直近の8連勝は全て勝率5割を割るチームが相手。強豪ひしめく東地区で4位に付ける富山は個々の能力や連係で格段にレベルが上がる。修正を踏まえた次戦の試合内容が、今季の終盤戦やチャンピオンシップの結果を占う上で一つの材料となりそうだ。
富 山 25勝13敗
85―67(26―20,17―12,24―17,18―18)
キングス 28勝10敗
◆次戦はしっかり修正
藤田弘輝HC(キングス)の話 終始、富山のペースでゲームを進められてしまった。次戦はしっかり修正し、プライドを持ってキングスらしいバスケをしたい。