ゴルフ国内女子ツアーの今年初戦、第34回ダイキンオーキッドレディーストーナメント(南城市・琉球GC)が4日に開幕する。2日、参加選手がコース練習を始めた。昨年大会は中止となっており2年ぶりの開催。強風にさらされた練習ラウンド初日は、一昨年の前回優勝の比嘉真美子やホステスプロの諸見里しのぶ、新垣比菜、19年の全英オープン覇者の渋野日向子らが顔をそろえ、入念にコースを確認した。大会は4~7日までで、108人が出場。県勢はアマチュアを含め15人が出場。優勝賞金は2160万円で、賞金総額は1億2千万円。新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を取りながら、1日千人限定での有観客開催となる。
連覇向けベスト尽くす 比嘉

前回覇者の比嘉真美子は「2連覇への可能性が1パーセントでもあるなら全力でいく。強い気持ちでいることを忘れずベストを尽くす」と連続優勝を狙う。
オフには沖縄で、アプローチやティーショットなどを見直し、総合的な底上げを図ってきた。「特にショートゲームを重点的にやってきて安定したプレーが期待できる」と優勝を見据える。
練習初日は、雨風に悩まされる難しい状況下だったが「すごく良いショットも打てた。風にボールと身を任せプレーしたい」とオフの成果を示す。
ことしは、昨年の倍のツアーが予定されていることもあり、開幕前は沖縄で体力向上に注力してきた。初戦は「力まず自分のペースでリラックスできれば良いプレーにつながる」。複数回優勝を目標に掲げ、まずはダイキンでの連覇達成で、勢いそのままシーズンを駆け抜ける。
(上江洲真梨子)
「楽しむゴルフで戦い抜く」 V狙う宮里

この大会は前回2年前の8位が最高順位の宮里美香は「今年はそれを上回って優勝を狙う」と今年初戦での勝利を掲げる。1年以上ぶりとなる有観客での開催に「観客を迎えての試合は本当に久しぶりだし楽しみ。地元でなおさらだ」と雰囲気を味わうことにしている。
毎年、オフシーズンに取り組む断食や新たに取り入れた滝行などの成果か「減量で体が軽くなり、スイングしやすい」と好調。コース特有の強風に負けず「前回は比嘉が優勝したので次は私が優勝したい。楽しむゴルフで戦い抜く」と予選からギアを上げていく。
1年ぶりツアー「頑張る」 諸見里

2019年に一線から退き、約1年ぶりのツアー参戦となる諸見里しのぶは「風で難しい状況もあるが、予選通過を目標に頑張りたい」と地元ファンの前で全力プレーを誓った。
13歳から出場し続けてきたダイキンオーキッド。「このトーナメントで頑張りたい気持ちは当時と変わらない」と特別な思いで臨む。
昨年はコースセッティングスタッフや解説者として活躍したことで「今までとは違う視点から自分のプレーを見直せた」という。プレーを俯瞰(ふかん)して見詰め直したたことでスイングにも磨きがかかり、一皮むけた姿で戦う。