本島南部の土砂を採取し辺野古新基地建設の埋め立てに使う計画の断念と、知事による採掘事業の中止命令を求め、県庁前でハンガーストライキをしている沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松氏は3日、県議会に対し、戦没者の遺骨が混じった土砂を軍事基地建設に使わせないことを求める陳情書を提出した。
議会事務局の職員はその場で陳情書を受理した。陳情は22日から開かれる土木環境委員会で審査される見通し。
陳情書では、採取した土砂を埋め立てに使うことについて「戦没者を冒瀆(ぼうとく)するものであり、人間の心を失った行為と言わざるを得ない」と厳しく批判した。
陳情提出後、記者団の取材に応じた具志堅氏は「県民の民意を反映させるために陳情を提出した。この問題は人道的な問題であり、新基地建設に賛成反対は関係ない。県も国に断念するよう要請してほしい」と述べた。