上原武信さん死去 空手・上地流 県指定無形文化財保持者 91歳


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上原武信氏

 県指定無形文化財「沖縄の空手・古武術」保持者で上地流範士十段の上原武信(うえはら・たけのぶ)さん=那覇市=が2日午前4時56分、老衰のため豊見城市内の病院で死去した。91歳。告別式は6日午後2時から3時、那覇市天久1192の1、那覇葬祭会館本館で。喪主は妻多美子(たみこ)さん。

 1930年1月、和歌山県生まれ。上地流開祖・上地完文さんの指導を受けた父の三郎さんに従い、18歳で本格的に空手を始めた。65年、三郎さんが他界し道場を継承。全沖縄空手道連盟理事長(75年)などを務めた。

 国内外の伝統空手のセミナー、武術交流を精力的に開催し、沖縄空手界の統一運動で指導的な役割を担い、組織強化に貢献した。

 2008年に琉球新報社の第4回沖縄空手道古武道功労賞を受賞。13年、県指定無形文化財「沖縄の空手・古武術」保持者に認定された。