交通安全、防犯をYouTubeで発信 署員がスマホで撮影、編集 浦添署


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休憩中に動画のアイデアを出し合う交通課の當銘哲也係長(左)と生活安全課の浦田啓紀係長=浦添署

 【浦添】新型コロナウイルス感染症の影響で、学校や福祉施設などで例年実施される防犯講話や交通安全教室が相次いで中止となる中、浦添署は署員らが率先して動画を制作し、情報発信に取り組んでいる。今月開設された県警のユーチューブ公式チャンネルで一部が公開されるなど、交通安全や防犯対策を呼び掛ける新たなツールとして、注目を集めている。

 浦添署はこれまでに、沖山秀彰浦添署長や署のシーサー、近所で飼育されているヤギなどが出演する動画約10本を制作している。署員の家族がナレーションを担当するなど、地域とも連携しユーモアある動画制作に取り組んでいる。

 休憩中に同僚と動画のアイデアを練る交通課の當銘哲也係長は「今は人を1カ所に集め、安全講話をすることは難しい。動画ならリモートで交通安全指導が可能だ」と自信を見せる。

県警公式チャンネルで公開されている動画(ユーチューブより)

 動画は管内のこども園や保育所に教材として配布する他、リモートで学習支援などを実施する予定だ。

 署員が交通ルール順守をアピールする最新動画は、同署のオリジナルキャラクター「ゆずるくん」と「あいちゃん」も登場する。同署管内の屋外大型モニターなどで上映されている他、県警のユーチューブでも見られる。

 スマートフォンで撮影、編集をする同署生活安全課の浦田啓紀係長は「子どもやお年寄りにも分かりやすい動画を作り、防犯対策などをアピールしたい」と、ユーチューバーに負けじと制作意欲に燃える。
 (高辻浩之)