沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんのハンガーストライキを受け、米ニューヨークでも在米日本人や市民らによる応援集会が1日(現地時間)開かれた。
ユニオンスクエアでの集会は、米国で沖縄の基地問題を発信してきた大竹秀子さんや西嶋明子さんらが主催し、30~40人が参加した。
集会では沖縄からのメッセージが読み上げられ、戦没者へ黙とうをささげた。具志堅さんのハンガーストライキはアメリカの有力雑誌「ネーション」にも掲載され、県人の曽祖父を持つジャーナリストのマリア・ヒベットさんが記事を朗読。参加者は名護市辺野古のゲート前などで新基地建設に反対する市民らにも思いを寄せた。
退役兵など米国民も具志堅さんの行動に賛同している。集会の様子を見ていたキューバ移民の男性は「キューバと沖縄は基地を含め共通点が多い。しかし気にしない市民が多すぎる」と語気を強めた。
新型コロナウイルス感染症の影響で集会の開催が厳しく、特にニューヨーク市外に住む多くの県人は参加できなかった。主催者は、参加が難しい人も自宅で1日断食をし、具志堅さんをはじめ、沖縄の人に心を寄せようと呼び掛けた。(比嘉良治ニューヨーク通信員)