具志堅さんの土砂採取反対ハンストに東京・渋谷駅前でも支援の集会 「国は沖縄の叫びを聞け」


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具志堅隆松さんを支援するために集まった支援者ら=6日、東京・JR渋谷駅前

 【東京】戦没者の遺骨が眠る沖縄本島南部の土砂を、名護市辺野古の新基地建設に使う計画の断念を求めハンガーストライキを続ける沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表を応援しようと、支援者らが6日午後、東京のJR渋谷駅前で集会を開いた。約100人が参加し「国は沖縄の叫びを聞くべきだ」と声を上げた。

 集会は宗派を超えた宗教者の集い「平和をつくり出す宗教者ネット」(武田隆雄代表)など6団体が開いた。那覇市の県庁前にいる具志堅さんがテレビ電話を通して「遺骨が混入した土砂を使うという非人道的な行為は到底許されるものではない」と訴えた。

 集会で参加者らは沖縄戦の犠牲者に黙とうをささげ「国家の犠牲になった遺骨が混入した土を基地建設に使うのはあまりに理不尽だ」などと声を上げた。駆け付けた世田谷区の大学生、増岡鴎汰さん(20)は「沖縄の人々の声に真摯(しんし)に向き合っていない」と政府の姿勢に憤り、中野区の自営業男性(57)は「この問題について、政府は地域の人々ときちんと話し合うべきだ」と語った。