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姿勢の良さは一生の宝物 美姿勢デザイナー・比嘉美佐子さん<県人ネットワーク「輝く」>


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比嘉美佐子さん(本人提供)

 コンプレックスだった長身を武器にモデルの世界に飛び込んだ。東京を中心にオートクチュールやブライダルのショーに出演。引退後は41歳でダンサーとして舞台デビューを果たした。現在は美と健康のプロデューサーとして、ウオーキングなどモデルの育成をはじめ、企業セミナー、イベント運営などマルチに活動する。

 高校生の時の身長は170センチ。周りより頭一つ出てしまう。それが嫌でずっと猫背だった。むしろ猫背が「かっこいい」と思って学生時代を過ごした。

 昔からおしゃれが好きだった。高校卒業後、那覇市にあった洋服のセレクトショップ「Two Face」に勤めた。22歳で県内の商業施設に入るDCブランドの店長に。店長として働く中、転機が訪れる。東京のモデル事務所からスカウトされた。

 「人前に出るモデルなんて無理」と、最初は断った。しかし、担当者に「やる前からできないと言うことは自分の間口を狭めるだけだ」と言われた。その言葉に背中を押された。今でもその言葉を大切にしている。「まずはやってみる」ことにしている。

 26歳で上京。モデルとしては遅い出発、しかもゼロからの出発だった。その上、長年の猫背でモデルに不可欠なウオーキングを身に付けるのに苦労した。「まっすぐ歩くこともできなかった」。毎日、レッスンに加えウオーキングの練習を続けた。

 水着やブライダルのモデルを皮切りに、君島一郎ら国内外のブランドのショーやベルサイユ宮殿でのショーにも出演しキャリアを積み上げた。ダンサーとしても舞台を踏むようになった。

 「姿勢の良さは一生の宝物。美と健康につながる」と、自らの経験を踏まえた、姿勢に関する独自のメソッドを提案し、企業や病院などでセミナーを行う。「これからも元気をなくした人を元気にしていく活動をしていきたい。姿勢の大切さを沖縄の人たちにも伝えていきたい」と語った。


 ひが・みさこ 1963年生まれ、那覇市出身。真和志高校卒業。モデルのほか、水森亜土主宰の「未来劇場」や桂由美ブライダルショーなどにダンサーとして出演。ミスユニバースの育成に携わった。現在は魅ボディ研究所代表。