地元は中止を要請してるのに…年間最多ペースか 津堅沖での米軍降下訓練4回目


この記事を書いた人 Avatar photo 宮里 努
嘉手納基地に駐留するMC130J特殊作戦機から、パラシュートで降下する兵士ら=8日午後3時27分、うるま市の津堅島訓練場水域上空

 【うるま】米軍は8日、うるま市の津堅島訓練場水域でパラシュート降下訓練を実施した。同水域では今年4回目の訓練となり、最多回数11回を記録した昨年を上回るペースとなっている。県と同市は訓練中止を何度も要請しているが、米軍は地元の声に耳を傾けず訓練を繰り返している。

 午後3時25分ごろから同4時15分ごろにかけ、嘉手納基地に駐留するMC130J特殊作戦機から、計11人の兵士がパラシュートで降下した。兵士は着水後、海上で待機していたボートに乗り込んだ。午後4時半に米軍ホワイトビーチに到着。訓練は8日時点で4回目で、このままのペースでいけば年間で15回以上となる可能性がある。

 訓練増加についてリムピース編集長の頼和太郎氏は「パラシュート降下訓練は基礎訓練で、ある年から一部部隊のカリキュラムに組み込まれた可能性がある」と指摘。米軍機の不時着水や船の難破を想定した救難訓練などが行われていることも考えられるという。