【沖縄】米軍牧港補給地区(キャンプ・キンザー)倉庫群を嘉手納弾薬庫知花地区に移設する計画に関して、知花地区内で不発弾らしきものが296個見つかっていたことが10日、分かった。沖縄市が市議会基地に関する調査特別委員会で報告した。米軍が9日までに全て撤去し、被害はなかったという。撤去作業中には一時、市道38号が封鎖された。
市によると、不発弾らしきものは2月10日~3月9日の間、市道38号東側の同地区内で造成工事作業中に見つかった。米軍の処理班が現場を確認後、撤去した。市道の封鎖は1回当たり約35分~約2時間で、これまでに6回あったという。
封鎖時は沖縄防衛局が立て看板を設置するなど、通行車両などに迂回(うかい)を呼び掛けた。防衛局から報告を受けた市は、近隣の施設や周辺自治会に連絡した。今後も不発弾らしきものが発見され、市道封鎖の可能性もあることから、市は処理や搬送方法などの手順について防衛局に照会している。
特別委員会ではそのほか、知花地区へ移設される14施設は一部再編され、リサイクルセンターと駐車場、消防署、給油所が追加されたとの報告もあった。