運転代行事業者と利用者をつなぐ配車アプリ「AIRCLE(エアクル)」を運営する、Alpaca.Lab(アルパカ・ラボ、棚原生磨代表)は10日、エアクルを使った配車に統一料金を導入した。統一料金は、初乗り1キロ1200円、以降1キロごとに200円加算する。
運転代行は事業者ごとに料金が異なり、利用者からの「料金を分かりやすくしてほしい」という要望に応える。業界の低価格化も招いていたため、統一料金の設定によって、安定した収入の確保にもつなげる。
棚原代表は「利用者に、便利さや分かりやすさ、安全を提供できると思う」と話した。料金は、全国運転代行協会県支部などと協議して随時見直していく。
エアクルは昨年8月に提供を開始し、今年2月末までに1万ダウンロードを達成した。読谷村以南の約40業者が活用している。クレジットカード払いもできるようになり、決済手数料は同社が負担する。5月まで、エアクル利用時に料金から500円を割り引くキャンペーンも実施する。
9日に開催した全国運転代行協会県支部主催のトークイベントでは、利用料金が低すぎて、優秀なドライバーを確保できないという声が会場から上がった。県支部の新崎勝吉支部長は「県内では、車両が1台だけの事業者が6~7割だ。価格を上げると客が離れるという不安があるが、給料をしっかり払うためにも料金を上げていかないといけない」と話した。