那覇市の沖縄赤十字病院と北中城村の中部徳洲会病院で15日、医療従事者への新型コロナウイルスワクチンの接種が始まった。
沖縄赤十字病院には11日にワクチン1箱(195瓶)の約半分に当たる100瓶が届いた。対象となる職員約750人のうち約570人が接種を希望している。15日、1瓶当たり5回打てる注射器を使い、75人に接種が行われた。26日までに希望者のうち約500人へ1回目の接種が完了する予定。接種を終えた大嶺靖院長は「多くの県民が打つことでワクチンの効果が高まり、コロナの収束につながるのではないかと思う」と話した。
中部徳洲会病院では本人の承諾を得た上で、1瓶当たり7回打てるインスリン用注射器を使用した。同注射器は針が短いため、エコー検査で皮下脂肪の厚さを調べ、針が筋肉に届くことを確認して接種する。職員970~980人が接種を希望する。11日にワクチン140瓶が届いており、1瓶当たり7回接種できる計算だと980回分に相当し、希望者全員へ接種できる見通し。