首里城火災の報告書 3月中に知事に提出 再発防止委最終会合


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首里城正殿(資料写真)

 首里城火災の原因と再発防止策を協議する県の第三者委員会「首里城火災に係る再発防止検討委員会」(委員長・阿波連光弁護士)は17日、最終会合を県庁で開催した。3月中に玉城デニー知事に提出する報告書の最終調整をした。報告書には火災当日の事実関係や再発防止委が見立てる責任の所在、国営と県営区域で管理体制が分かれる指定管理体制の在り方などを含めた再発防止策が記載される。県は報告書を基に4月に防止策を策定する。

 県は指定管理体制の在り方を検討する「首里城公園管理体制構築検討委員会(仮称)」を設置して、正殿が完成するまでに結論を導き出し、体制を構築する考えだ。また再発防止委が提案した県と那覇市消防局、国営と県営区域の指定管理を受ける沖縄美ら島財団の3者による定期的な意見交換会の第1回会合を3月中に開催する。

 阿波連委員長は「正殿が漆塗りだったのが火災に良くなかったとか、火災報知機が鳴らなかったのは欠陥があったのではないかなど、ちまたで言われていることについても見解を記載する」と話した。