大同火災、ミニ保険参入 賃貸物件入居者向け開始


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新たに設立した大同火災WiL少額短期保険の松村幸司社長(左)と、提携して保険事業を実施するプロトソリューションのメディア部門執行役員の西村和浩氏=2月22日、琉球新報社

 大同火災海上保険(与儀達樹社長)は18日までに、同社が100%出資する子会社「大同火災WiL少額保険」を設立し、少額短期保険(ミニ保険)業に参入した。情報通信業のプロトソリューション(宜野湾市、白木享社長)と提携し、賃貸物件入居者向けの総合保険手続きの受け付けを18日に開始した。

 提携によってスマートフォンなどで保険の申し込み、管理が可能となった。

 少額短期保険は、手頃な保険料で日常生活のトラブルに備える商品。新会社は、家財保証や損害賠償などを含めた賃貸入居者向けの総合保険を「HINUKAN 住まいのおとも」の名称で提供する。

 プロト社は、県内最大手の不動産情報サイト「グーホーム」を運営し、不動産事業者との関係が強い。新たな保険商品は、プロト社と提携する不動産業者が代理店となり、物件の賃貸借契約を締結後、入居者自身でモバイル端末などで保険契約・支払いができ、事故の連絡や保険金請求手続きも可能となっている。

 WiL少額保険の松村幸司社長=写真左=は「デジタルチャンネルが進展する中、スマホで保険契約できるニーズは高まっている。(プロト社との)提携によって、事故が起きた際にも現場で申請し、最短で承認することができ、顧客のメリットが大きい」と語った。