浦添市立沢岻小学校のPTA(野崎信之会長)は12日、5年生の児童に向けて十三祝いビデオメッセージを校内で上映した。サプライズとして、元ボクシング世界チャンピオンの具志堅用高さんやプロ野球西武ライオンズの山川穂高選手らもメッセージを寄せた。同校児童のためだけの特別メッセージに、教室で見た児童らは歓声を上げた。
新型コロナウイルスで各種行事がなくなった児童を十三祝いで元気づけようと、PTAはビデオメッセージ集めに奔走した。人気ユーチューバーグループ「ハイサイ探偵団」や、お笑い芸人の護得久栄昇さんら多くの著名人から協力を得た。
具志堅さんは「十三祝いか、懐かしいなー。石垣でやった覚えがあるよ」と子ども時代を回顧した。「今年は全国的に大変な年だったけど、元気出して頑張ってほしい」とエールを送った。
山川選手は、県出身のリチャード選手(ソフトバンク)と出演し「中学、高校になると、つらいことがあるかもしれない。しっかり壁を乗り越え、頑張っていい大人になって」と語り掛けた。
沖縄テレビの人気番組「ひーぷー☆ホップ」の出演者が登場した際も教室内が沸いた。児童はさまざまな人からのメッセージに耳を傾けた。
5年3組の西里僚真さんは「山川選手やリチャード選手が沢岻小のためだけにメッセージをくれた。すごすぎて、ほとんど覚えていないけれど、本当に頑張ろうと思った」と話した。