生徒が食料集め寄贈 沖縄カトリック SDGs学び実践


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フードドライブを行った沖縄カトリック中学校の生徒らと食品を受け取るゴージャス理枝さん(前列左から4人目)、奥平智子さん(同5人目)=宜野湾市の沖縄カトリック中学高等学校

 【宜野湾】宜野湾市の沖縄カトリック中学高等学校(市真栄原、夏見隆晴校長)の中学1年生は、3月1日~6日にフードドライブを実施した。同校敷地内にある真栄原カトリック幼稚園、沖縄カトリック小学校の園児児童も含め中高の生徒、保護者が6日間でダンボール20箱分の米や缶詰などの食料物資を集めた。寄付先は「NPO法人フードバンクセカンドハーベスト沖縄」の奥平智子代表と「女性を元気にする会」のゴージャス理枝代表で12日、同校内で贈呈式が行われた。

 贈呈式前の学習会では、貧困率が全国平均約16%に対して沖縄は30%と高く、支援の必要性があることを学んだ。

 世界では年間、約13億トンの食品廃棄物があり、1日当たり茶わん1杯分の廃棄になる現状を知り、今後の課題を学んだ。SDGsの17の種類の中で今回の活動がどれに当てはまるかを考え、発表もした。

 奥平さんは「これまで15年、この支援活動をしているがまだ問題解決されていない。なぜ改善されないか考え、この体験が未来を変えるきっかけになってほしい」と生徒たちへ話した。ゴージャスさんは「たくさんの食料支援ありがとうございます。必要としている人へしっかり届けます」と感謝を述べた。

 生徒らは学校内にポスターを貼り、保護者らへ協力を求めた。1日目で4箱、2日目で8箱と順調に集まり、最終日の土曜日は休みだったが、仕分け作業へ多くの生徒が協力した。

(知念夏希通信員)