米中距離ミサイル「同盟国への配備、打診していない」日本に説明


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 【東京】茂木敏充外相は19日の衆院外務委員会で、アメリカによる地上発射型の中距離ミサイルの配備構想に関し「直ちに配備する状況になく、具体的な配備先の検討をしておらず、どの同盟国に対しても受け入れや配備に関し打診は行っていない」と、米側から説明を受けたことを明らかにした。

 米国は中国に対抗する狙いで、沖縄からフィリピンを結ぶ「第一列島線」に地上発射型の中距離ミサイル網を構築する構想を検討しているが、現段階での配備打診を否定した。渡辺周氏(立民)への答弁。

 一方、茂木氏は、西太平洋に米空母を寄せ付けない中国軍の「接近阻止・領域拒否(A2/AD)」戦略への対抗策に関し「細かい議論を(米側と)どこまで行ったかは、今後の政策、戦略にも関わる問題だ」として言及を避けた。