【糸満】戦没者の遺骨が残る本島南部の土砂を名護市辺野古の新基地建設に使用する計画を巡り、琉球民族独立総合研究学会は20日、糸満市米須の魂魄の塔近くの土砂採掘予定地周辺を訪れ、同問題について考える学習会を開いた。参加した約30人からは「本土の人も考えてほしい」などの声が上がった。
参加者は魂魄の塔の前で黙とうした後、採掘予定地周辺へ移動。同学会共同代表の友知政樹沖縄国際大教授は「ここだけではなく、南部のそこら中が土砂採取の候補地になっている。沖縄戦で亡くなった人の血が染み込んだ砂を埋め立てに使っていいのか。非人道的なやり方は許さない」と強調した。